発注残とは、自社の商品サービス等の仕入先への発注について、未だ自社に納品されていない発注のことを言います。例えば、仕入単価70円のA商品を数量10個で発注したとします。このとき、発注残は、数量10個(700円)になります。その後、仕入先の都合により、7個が分納されたとします。このときの発注残は、数量3個(210円)になります。そして、発注残の数量3個が納品されれば、発注残は0になり、1つの発注に対して仕入が完了したことになります。
つまり、発注残は、仕入先からの納品の進捗状況を管理することができるのです。

なお、納品日と検収日を分けて発注を管理することもあります。納品後に自社での検収作業があり、検収基準で仕入計上する場合です。この場合、発注残は納品日で消えますが、検収残として管理する必要が出てくるのです。発注残を検収日まで含めるか、あるいは、検収残という考え方を持つのか、自社業務に合わせてクラウド型販売管理システムをカスタマイズする必要があります。

※「検収」という言葉は受注にも使いますので、仕入検収おちう言葉を使うことをお勧め致します。

なお、クラウド型販売管理としては、仕入先を社内部門として位置付けることにより内作の管理に利用することもあります。

クラウド型販売管理の発注残は、仕入先単位、発注単位に発注残を一覧で参照したり、発注残のある仕入先リストや発注一覧を表示することができます。仕入先からの問い合わせ対応に役立つことになります。